映画日記 『兄弟仁義』

2017年8月9日(水)

兄弟仁義』(1966年)

山下耕作:監督

日本映画専門チャンネル【録画】

オープニングで上州高崎から草間温泉(草津温泉のことだろう)へ向かう乗り合い馬車のシーンが出てきた。

人見きよし!扮する見るからにインチキ臭いやくざ者が、乗客相手にチンチロリンを始める。

それを見ていた北島三郎扮する若いやくざが、「ちょっと待て、このイカサマ野郎」とすごんだ。

これでだけだったら、やくざ映画ではおなじみのシーンだ。

ところが続くシーンで、

「あんなイカサマ野郎とちがって、私はまじめな壺振りです。さあ皆さん安心して張ってください」

と、今度は北島三郎が壷をふっているではないか。

このシーンを見て、ええええ!!!!だった。

さかのぼること3日前、ダラダラとろくでもないネットを見てたら、

「1日3分、テレビやスマホを眺めるだけで日給2万円」

テレビジネスという見かけがとてもにぎやかなサイトの広告に出くわした。

正直に告白すると、心がぐらついた。

しかし、冷静に考えれば、そんなうまい話があるわけない・・・・でも、ほんとうだったら、みすみすこのチャンスの見逃すことになる。

そこでテレビジネスというのが、ホンモノかどうかネットで検索してみたら、まあ、出てくる出てくる。

さっそく、そのひとつをのぞいてみた。

テレビジネスを実際にクリックした人のページだ。

その人がクリックしてみた結果は「このサイトは詐欺です」という結論だ。

なによりも「サイトに連絡先の住所や電話番号や責任者名の記載がない時点で、これはアウトです」と、きっぱり断言している。

やっぱりねえ、大のおとながこんな子ども騙しみたいなサイトに引っかかるわけないわなあ、と思わず笑ってしまった。

ところがだ、このページを読み進んでいくと、「テレビジネスはダメだけど、私が推奨するホンモノのネットビジネスを紹介します」みたいな調子になっていく。

いわく、「≪証拠画像あり≫僕が日給84,000円稼ぎ続けている投資術」

オーマイガー!

「テレビジネス」で検索してヒットするページのほとんどがこの類だった。

つまり、みんなグルかよ!!

なんて恐ろしい世の中なんだ。

そして、今夜だった。

ネット時代の詐欺かと思ったら、古典的な詐欺なんだね。

肝心の映画は、そこそこ面白かった。

兄弟仁義の歌のように、北島三郎松方弘樹が兄弟盃をかわすことになる。

ところが、北島三郎は悪党やくざに殺され、松方弘樹はかたぎになってしまう。

それでは、

♪おれの目を見ろ、なんにも言うな〜

と、主題歌にのってラストの殴り込みをするのは誰かというと、流れ者の鶴田浩二

なんとなく釈然としないが、まあ、いいか。